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【労働組合解説】うつが辛くて仕事辞めたい|不安を減らして退職・休職する方法

仕事辞めたい うつ

うつ病の方は仕事のことを考えると気分が落ち込んだり、突然涙が出てきたりと精神的に不安定なことで身体から拒否反応が出てくることもございます。

「ただ仕事が嫌なだけかな」や「病院に行くのは大袈裟だろう」と考えてしまうことが多く、なかなかご自身では“うつ病”は自覚しにくいものです。

当組合では多くの精神的にお辛い状況にある方へのサポートをさせて頂いております。「仕事を辞めたいけど、どうやって辞めればいいのか分からない」、「仕事を辞めたいけど辞めた後が不安」と考えている方のために、うつ病を理由に仕事を辞める方法とその後について解説していきます。

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うつ症状を抱える人が仕事を辞める方法

うつ病が原因で仕事を辞めたという方は多くいらっしゃいますが、どういったタイミング・どのようにして仕事を辞めているのか気になるかと存じます。

うつ病をを抱える人が仕事を辞める方法についてお話しします。

診断書と退職願を提出する

職場の人間関係の悩み、長時間労働やパワハラ・セクハラなどを引き金にうつ病を発症してしまう人もいらっしゃいます。うつ病を理由にスムーズに仕事を退職するには、まずは医師に“診断書”を発行してもらいましょう。

「仕事を辞めるだけなら、別に医師の診断書は不要なのでは?」と考える方もいらっしゃいます。しかしあなたが今の会社を退職して、再就職をする際に“就労支援機関”からのフォローを受けるためには診断書が必要です。

医師の診断書が手に入ったら、次は退職願を提出しましょう。

退職願・退職届の違い

退職願…会社に対して退職の意志を伝える書類です。イメージとしては「退職の意思を伝える」という形になります。

退職届…会社の承諾を問わず、あなたが取り決めた「退職」という事項を会社に知らせるための書類です。

退職届はあなたが退職することを一方的に通告することになってしまいます。そのため、一般的に退職する際には退職願を提出します。退職願を提出して仕事を辞める場合は“自己都合”での退職となります。

退職の申告は民法上「2週間前」でOK

仕事を辞める場合、どのタイミングで会社に申し出ればよいのでしょうか。基本的に多くの会社では、「社員が退職するときは30日以前に所属上長を経て退職願を提出しなければならない」などの社内規定が定められてます。

民法上は、退職の意思を伝えてから「2週間」で会社を退職できます。

退職までの残りの期間に会社に行くのが辛いという場合は有給を消化しましょう。有給は条件が満たされていれば社員・アルバイト問わず発生する権利です。

有給取得の条件
  1. 半年以上継続して勤務している
  2. 契約時に定めた労働日数の8割以上出勤
継続年数6ヶ月1.5年2.5年3.5年4.5年5.5年6.5年以上
有給日数10日11日12日14日16日18日20日
法律で定められた労働者に与えられる有給日数

有給は2年間は繰り越すことができますが、それ以降は消失してしまいます。うまく有給を併用して賢く退職しましょう。

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仕事を辞めると言い出せない場合は当組合へ

日本労働調査組合では退職代行サポートをさせて頂いております。

もちろん退職をして頂きたいわけではございませんが、精神的に苦しい状態や心身に症状が出ている方には一度「避難」されることもお伝えさせて頂いております。

「人がいないから」「常識的ではない」と判断するのではなく、まず何よりあなたのお身体が一番大事です。

一度、ご自身の状況をご相談されるだけでもお心は軽くなるかと存じます。

ご相談はいつでも無料ですので、お気軽にご相談くださいませ。

退職に悩んでいるなら「休職」もおすすめ

うつ病で働き続けることが難しいけれど、会社を辞める勇気はなかったり、迷ってしまっているという人もいらっしゃいますよね。そういった場合には休職」という選択肢もあります。

同じ仕事のストレスでも、「人間関係」や「業務量」など原因は人によってさまざま。人間関係が原因の場合は所属部署の異動したり、業務量による過労が原因だと、業務量を減らせば病状が改善することもあります。

休職をするにあたって、手続きに必要な書類や休職できる期間はどのくらいなのでしょうか。

休職手続きには医師の診断書が必要

うつ病が原因で休職手続きを行うには、医師の診断書」が必要となります。

医師による診断の結果、休職が必要だと判断された場合には職場に医師の診断書を提出して自宅で療養します。医師の診断書の提出先は所属部署の上長であったり、人事部や総務部など提出先が異なります。

休職期間中の通院は、基本的に2週間から1ヶ月に1回のペースで行います。そこで治療の経過を医師と相談しながら、会社に復帰できるか休職期間を延長するかを判断します。

休職できる期間は症状で決まる

医師からうつ病の診断結果が出ると、どのくらいの期間会社を休職できるのでしょうか。医師の診断結果に異なりますが、基本的な休職期間は次のようになっています。

軽度:約1ヶ月程度

うつ症状が軽度だと、体力面やメンタルケアを行い1ヶ月程度会社を休職します。仕事を休職するとまずは身体をしっかりと休めることを第一に考えましょう。

うつ病患者にとって、休職中にメールチェックをしたり電話がかかってくることをストレスに感じてしまうこともあります。そのため休職期間中は仕事から離れて散歩をしたり、気晴らしに少し外出したりとリフレッシュを行いましょう。

中度:3ヶ月~半年程度

中度のうつ病は、およそ3ヶ月から半年程度の期間休職します。中度のうつ病の症状としては気分の落ち込みや睡眠の異常、疲れやすいという症状が現れます。

治療方法は抗うつ剤などの薬物を投薬し、不安・イライラなどの気分を改善します。薬物で治療をしていると、薬の効果により気分が良くなり「うつ病が治ったのかも」と感じることが増えます。

しかしそれは薬による一時的なものなので、医師の指示があるまで薬は飲み続けましょう。

重度:1年またはそれ以上の期間

医師に重度のうつ病だと判断された場合には、「1年またはそれ以上の期間」の休養が必要だとされています。それ以降は医師の治療の経過を見て、休職期間を判断します。

重度のうつ病の症状は自分を傷付けたり、死ぬこと考えてしまったりします。身体のだるさやしびれなどの症状を引き起こすこともあります。

精神的にヒドいうつ病は寝たきりになってしまったり、場合によっては入院が必要とされます。

休職期間は傷病手当を受け取れる

うつ病だと診断されると医師から診断書が発行されます。ここで注意したい点は、医師の診断書はうつ病だと診察された「初診日以降の日付でしか発行できないということです。

そのため、例えばうつの症状が半年前からあったとして、あなたが口頭で「半年前から同じ症状でうつ病だった」と申告しても、診断書の日付を遡ることはできません。うつ病と疑わしい症状があれば、早めに医師に受診するようにしましょう。

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うつ症状と戦いながら転職を成功させるコツ

症状の重さにかかわらず、うつ病になってしまうと仕事に行くのが辛かったり、何事においてもやる気が起きなくなってしまいます。

しかしそんな状態でも、うつ病が治療した後は社会復帰をしなければ生活ができません。うつ症状と戦いながら転職を成功させるコツはあるのでしょうか。

症状が再発しにくい仕事を選ぶ

うつの症状が改善し、社会復帰に向けて次の仕事を選ぶ際にはうつの症状が再発しにくい仕事を選ぶことをポイントにしましょう。

  • 検品・倉庫整理などの軽作業
  • 一般事務
  • 在宅ワーク(ライティング・データ入力)

うつの症状は精神的なメンタル問題で引き起こす病気です。そのため転職活動を行っているうちにうつ病が再発してしまうこともあります。

倉庫の整理や商品の検品作業などの軽作業は、うつ病を抱えている人にとって負担が少ないです。最近では家にいながら働くことができる在宅ワークも浸透していますので、ライティングやシール貼りやデータ入力などもオススメです。

うつ病を完治させた人の転職先としては、クレーム対応や接客などの精神的なストレスに悩まされるリスクが低い職種を選びましょう。

症状を理解してくれる企業を選ぶ

転職先の選び方として、「うつ病を理解してくれる企業を選ぶ」ということが大切です。

うつ病ではない人とって、うつ病の苦しみを理解するのは難しいものです。うつ病について理解度の低い会社に就職すると、症状を抱えていた人を見下してしまったりすることで、また症状再発してしまうリスクが高まります。

うつ病になる人の多くは“潜在的自尊心”が低い傾向にあるため悲観的な思考になりやすいです。特に職場に復帰したばかりのタイミングは敏感になため、ストレスを感じやすい傾向にあります。

相手の何気ない言動が引き金となり、うつ病が再発してしまうと駄目ですから、うつ病について理解してくれる企業を選びましょう。

相手の何気ない言動が引き金となり、うつ病が再発してしまうと駄目ですから、うつ病について理解してくれる企業を選びましょう。うつ病理解のある転職先を見つけるのには、就労支援機関の紹介で仕事を探すのもオススメです。

再発のリスクと再休職も視野に

うつ病は再発しやすい病気だと言われています。うつ病再発のリスクと再休職も視野に入れておきましょう。

うつ病は骨折などのケガと違って、日常生活のストレスなどが絡み合って引き起こされるものです。そのため「○○が原因でうつ病になる」と言い切れるものではありません。

うつ病を抱えている人自身も初めは自分がうつ病だという意識はなく、「ただ落ち込んでいるだけだと思っていたが、医師の診断を受けるとうつ病と診断された」ということもあります。

うつ病になると薬物治療を行いますが、投薬を続けていると調子のいい日が増えるようになってきます。症状が改善されたら、自分にとってストレスの原因となっていたことは何だったかを考えてみましょう。

あなたがストレスを感じるポイントを突き止めることで、うつ病再発防止の近道になります。

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退職後の金銭的な不安は生活保護でカバー

うつ病などの病気で仕事を辞める際、「仕事を辞めた後の生活費をどうしよう…。」などとお金の問題が気がかりですよね。病気で仕事を辞めると、“生活保護制度”を利用して、生活費を受け取ることができます。

生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、その困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するとともに、自立を助長することを目的としています。

生活保護制度」─厚生労働省より

生活保護は土地の売買などの資産の活用や、労働困難者などの最低限度の生活を送ることが不可能な方が受給します。

生活保護で地方自治体が補填してくれる費用は下記のようなものが挙げられます。金額は受給資格者の年齢や世帯構成、収入の有無によって異なります。

生活保護が2021年現在、100万人以上が受給者となっています。もちろん、まずは自分で稼ぐ行動を起こすことを前提にどうしても生活が出来ないのであれば、何より生きるための行動です。恥とは思わずに役所に申請するようにしましょう。

  • 生活扶助
  • 住宅扶助
  • 教育扶助
  • 医療扶助
  • 出産扶助
  • 生業扶助
  • 葬祭扶助
  • 介護扶助

金銭面の不安を理由に退職できないという方は、こういった制度を利用すると良いでしょう。

うつ病になったらまず医師の診断書を貰おう

うつ病は環境の変化やメンタルの不調から気分が落ち込んだり、眠れなくなったりなど生活にさまざまな支障を与えます。

気分が落ち込むことが増えておかしいなと思ったら、軽度の症状のうちに医師に診察してもらいましょう。診断書は過去の日付を遡って発行することができませんので、「うつ病」と診断されたら、まず診断書を貰います。

あなたの体調をもとに会社の休職・退職を医師と相談し、身体を休めて治療に専念しましょう。うつの症状を落ち着かせるには、仕事のことやストレスとなる要因を考えないように生活を送ることが大切です。

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