労働環境調査

【日労公式】退職代行の認知率は63.9%「退職代行サービスに関するアンケート」結果発表

労働調査概要

調査結果トピックス

1.退職代行サービスの認知率は63.9%

2.約2割が退職時に退職代行サービスを利用すると回答

3.約3割は自身もしくは周囲で退職代行サービスを利用した人がいた経験がある

【調査概要】
■調査名:退職代行サービスに関するアンケート
■調査期間:2021年4月1日~2021年4月2日
■調査対象:全国20~39歳の会社員(男性・女性含む)
■有効回答数:523名

1.退職代行サービスの認知率は63.9%

あなたは仕事の退職代行というサービスがあるのを知っていますか?という質問には、

知っている」63.9%

知らない」36.1%

6割以上が退職代行サービスを知っていると回答し、退職代行サービスの認知率が高まっていることが伺い知れます。退職を検討している方は心身ともにストレスがすでに掛かっています。退職時のストレス(面談や連絡等)を回避する、辞めれない方の防波堤、また次の職場へ向けて早めに走り出すための手段として若い世代を中心に認知され始めています。

性別比率は、

知っていると回答した「男性」51.2%、「女性」が48.8%

知らないと回答した「男性」47.6%、「女性」が52.4%

性別による認知率の差はほとんど見られなかった。

2.約2割が退職時に退職代行サービスを利用すると回答

もしあなたが今の会社を退職するとした場合に退職代行を利用しようと思いますか?という質問には、

退職代行を利用する」19.8%

退職代行を利用するかもしれない」24.9%、

退職代行を利用しない」55.3%

約2割が「退職代行を利用する」と回答し、雇用主から見れば5人に1人は退職代行を利用する計算。「退職代行を利用するかもしれない」の回答を含めると、44.7%(おおよそ2人に1人)は退職代行の利用を検討していることがわかりました。

性別比率は、

利用すると回答した「男性」69.7%、「女性」30.3%

利用するかもしれないと回答した「男性」54.2%、「女性」45.8%

退職代行を利用しないと回答した「男性」が43.2%、「女性」が56.8%

男性の方が退職代行の利用検討に積極的である様子が伺えます。

3.約3割は自身もしくは周囲で退職代行サービスを利用した人がいた経験がある

ご自身、同僚、あなたの知っている人が退職代行を利用していたことはありますか?という質問には、

自分で利用したことがある」17.7%

同僚や知人が利用していたことがある」15.0%

利用したことがある人はいない」67.3%

自身もしくは周囲での退職代行サービス利用経験は32.7%、前項で実施した退職代行の認知率は約6割で、退職代行が実施されていることの経験率は約3割でした。

性別比率は、

自分で利用したことがあると回答した「男性」が61.0%、「女性」が39.0%

同僚や知人が利用していたことがあると回答した「男性」が62.0%、「女性」が38.0%

利用したことがある人はいないと回答した「男性」が47.0%、「女性」が53.0%

前項同様に男性が退職代行の経験率も高いことがわかりました。

退職者の2~3人に1人は退職代行を利用する時代に?

退職代行の認知率は約6割、経験率は約3割と、退職代行が世の中に浸透していることを感じさせる結果でした。約2割の人が今後退職代行を利用すると回答し、うち男性は7割と大きい割合を占めています。

わたしたち日本労働調査組合でも4月より退職サポートの「退職代行ニチロー」を運営して、過酷な労働体制での心身の負担や、体育会系で退職を言い出しにくい環境が伺えました。一方ではハラスメントなど女性特有の労働問題があるのも事実です。

自己都合退職の2~3人に1人は退職代行を利用する時代も考えられる今だからこそ、退職代行サービスは、退職を実行する手間の代行だけではなく、退職時に掛かるストレスの負担、退職に繋がる様々な労働問題に対してのセーフティーネットとしての役割が期待されるのではないでしょうか。

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