「退職代行を使いたいけど、お金が無いから分割払いで利用したい」という方は以外と多いです。確かに退職代行の利用料金は平均して2万円~3万円ほど。決して安い言える値段ではありません。
結論から言ってしまうと、銀行振込の分割払いや、依頼後の報酬後払いなどに対応している退職代行の業者の数は少ないです。そのため、報酬の分割払いに対応している退職代行を探すのは困難でしょう。
しかし、分割払いに対応をしていない退職代行業者でも、クレジットカードやキャリア決済など支払い方法によっては実質の分割払いや後払いをすることが可能になります。
※退職代行ニチローは分割払いに対応しておりません。

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高額な弁護士の場合は分割に対応も
報酬の分割払いに対応している退職代行を探すのは困難だと説明をしましたが、弁護士が運営をする退職代行で報酬が高値になる場合は分割に対応している場合があります。
しかし、その場合は2回払いなど分割払いにできたとしても、1回に支払う料金の額自体は大きいままなので、支払い金額に心配がある方の場合はおすすめできません。
退職代行の料金を分割・後払いする方法
退職代行の料金を分割・後払いにする方法はいくつかありますが、その中から6つ解説をします。特徴を踏まえて、自分に合う方法を見つけてください。
支払い方法 | 業者数 | 特徴 |
---|---|---|
クレジットカード | 非常に多い | 分割払い・リボ払いが可能。自分の状況に合う分割払いの回数を選べる。カード会社によって利息などが異なる。 |
paidy後払い | 少ない | 後払い決済サービスで、翌月1回支払いとなる。 |
キャリア決済 | 少ない | 月々の通信料とまとめて支払う。未成年の場合は利用上限に注意。 |
サブスクリプション方式 | 非常に少ない | 月々の金銭負担は少ないものの、対応している業者が稀で選択肢が少ない。 |
銀行払い(分割2回払い) | 少ない | 対応業者は少ないが、便利。振込手数料に注意が必要。 |
コンビニ後払い | 少ない | 支払いまでの猶予期間は短め。一括支払いなのでまとまったお金がいる。 |
①クレジットカード
クレジットカードで選択できる分割払いとしては、2回~36回など回数を選べる通常の分割払いや、リボ払いなどがあります。
カード会社によって必要な手続きや利息などが異なりますが、自分の状況に合わせて回数を変えられるクレジットカードの分割払いがおすすめです。注意点としてはカード会社によっては後から分割が不可で、リボ払いのみ対応の場合もあることです。
②paidy後払い
paidyに対応している退職代行であれば、後払いをすることが可能です。paidyは後払い決済サービスで、メールアドレスと携帯の電話番号があれば利用できるため、クレジットカードがない方も利用できます。
支払いは翌月1回払いとなるので、手元にお金はないけれど来月にはお金が入るという場合に便利です。支払い方法としてはコンビニ払いや銀行振込などがあります。
便利な後払い決済サービスですが、paidyに対応している退職代行は多くはありません。また、翌月1回払いは厳しい、という方にも不向きでしょう。
③キャリア決済
キャリア決済とはドコモやソフトバンク、auなどの通信キャリアの契約者が、月々の通信料とまとめて支払うことができるサービスのことです。利用の翌月支払いとなる場合が多く、実質後払いとなります。
キャリア決済で退職代行の料金を支払う場合は、利用可能額に注意が必要です。例えば、ソフトバンクで満20歳未満の利用者の場合、まとめて支払いにおける月の利用可能額は2万円となり、満20歳以上からは10万円となります。
特に未成年の場合は可能額が低く設定されていることが多いので、退職代行を依頼する前に確認をするようにしてください。
④サブスクリプション方式
退職代行のサブスクリプション方式では、依頼をしたタイミングで代金を払うのではなく、決められた契約期間内に月々料金を払うことによって、期間内に退職代行のサービスを利用できるようになります。
サブスクリプション方式で有名なものとしては、ネットフリックスなどの動画配信サービスなどがあります。便利な方法ではありますが、対応している業者が少ないことが大きなデメリットです。
⑤銀行振込(分割2回払い)
対応している退職代行業者は少ないものの、銀行振込の2回払いができるところもあります。しかし、ほとんどの業者での銀行振込は1回払いを意味していることが多いので注意が必要です。
銀行振込での2回払いに対応している退職代行の多くは、ホームページ上の支払い方法のページにて分割払いができる旨を記載するケースが多いです。また、振込手数料が2回かかってしまう点にも注意をしてください。
⑥コンビニ後払い
コンビニでの支払いに対応をしている退職代行では、コンビニ後払いを利用することできます。依頼後に支払う流れになるため、問い合わせや申し込みのときには手元にお金がなくても利用することができます。
しかし、申し込みから数日から数週間程度で支払う必要が出てくるため、支払いまでの猶予は少なくなります。また、コンビニ後払いの場合は一括での支払いとなるため、まとまったお金が後で必要となる点も注意です。
分割不可の退職代行はクレカを利用をしよう!
退職代行の料金を分割や後払いで支払う方法はいくつかありますが、その中でも分割不可の退職代行を利用する場合はクレジットカードを使うのがおすすめです。なぜクレジットカードが良いのか、理由は下記の通りです。
- 支払いに対応している退職代行が多い
- クレカを所有しているケースが多い
- 経済状況や金額に合わせて支払い回数を変更できる
- 支払い後に分割に変更をすることができる
まず1番の理由としては、クレジットカード支払いに対応している退職代行が多いことです。キャリア決済や銀行振込での2回払いに対応している業者を選ぼうとすると、数が限られてしまいます。
退職代行を選ぶときは支払い方法ではなく、サービス内容で選ぶことが大切です。多くの業者で対応しているクレジットカード払いを選ぶことで、選択の幅を広げることができます。
また、クレジットカードそのものを所有している方が多く、経済状況や支払い金額に合わせて回数を変更でき、支払い後に分割に変更ができる、と利便性も高くなっています。
分割払いへの変更の手続きも、電話やインターネットで申し込めるため比較的スムーズに行うことができるでしょう。
手元にお金がなくても退職代行を依頼できる手段
- 分割・クレカ対応の業者を選ぶ
- 退職後に振り込まれるお金で支払う
手元にお金がなくても退職代行に依頼をすることは可能です。どのようにすれば良いのか、手段を解説しますのでぜひ参考にしてみてください。
①分割・クレカ対応の業者を選ぶ
今の会社で働き続けるのがつらい、今すぐ退職をしたいけれどお金がなくて退職代行に依頼はできない、と悩んでいる方も多くいます。しかし、手元にお金がなくても分割・クレジットカード対応の業者を選べば依頼できます。
退職代行には民間企業が運営するものから、労働組合や弁護士が運営するものまで様々です。まずは自分の条件合う退職代行を見つけ、その上でクレジットカードや分割払いに対応しているかを確認してみてください。
後から分割払いの設定ができるカード会社での支払いに対応していれば、分割払いが可能となるので手元のクレジットカードで支払える退職代行の業者を選ぶと良いでしょう。
②退職後に振り込まれるお金で支払う
分割やクレジットカードに対応している業者を選んだら、退職代行に依頼をした後に振り込まれるお金を使って料金を支払いましょう。
退職後に支払われるお金については、勤務先など依頼者の状況によって様々です。そのため、自分が退職代行を使って退職をした後に、何でいくらお金がもらえるのかを確認することをおすすめします。
退職後のお金で支払う場合の流れは下記の通りになります。
- 分割・クレジットカードに対応している退職代行を見つける
- 退職代行を依頼する
- (2回分割の場合)1回目の料金を振り込み、退職後のお金が入ったら2回目を支払う
- (クレカの場合)カード決済を行い、分割払いに変更する。退職後のお金で支払う
退職後にもらえる可能性があるお金
退職代行を利用するなどして退職をした後に、勤務先からもらえる可能性があるお金があります。その中でも、もらえる可能性が高い下記の3つのお金について解説をします。
- 当月分の給料
- 未払いの残業代
- 退職金
①当月分の給料
働いた当月分の給料は、退職代行を利用しても受け取ることができます。例えば、月末締め25日払いの場合で5月末に退職代行を利用して辞めると、6月25日に5月分の給料が振り込まれます。
会社によっては振込日が早まることはありますが、働いた分の給料がもらえないことはあり得ないことです。労働基準法24条でも毎月1回以上一定の期限を定めて支払わなければならない、と定められています。
そのため、退職代行を利用して辞めたとしても、会社側が給料の支払いを断ることはできません。もしも、支払いを渋りそうな会社であれば、交渉行為ができる労働組合が運営する退職代行に依頼をすると安心です。
当月分の給料は必ずもらえるものなので、退職後に分割や後払いにした退職代行の料金を払うためにぴったりです。
賃金は、毎月一回以上、一定の期日を定めて支払わなければならない。ただし、臨時に支払われる賃金、賞与その他これに準ずるもので厚生労働省令で定める賃金(第八十九条において「臨時の賃金等」という。)については、この限りでない。
(引用:e-Gov法令検索 労働基準法24条より)
②未払いの残業代
退職をする勤務先で未払いの残業代がある場合、退職後にもらえる可能性があります。その場合は、労働組合や弁護士が運営する退職代行に依頼をすることで、未払いの残業代の交渉をすることも可能となります。
いくらもらえるかはケースによって異なりますが、まとまったお金が入れば退職代行の費用を払うのも楽になるでしょう。
未払いの残業代自体は退職が成立した後に請求することも可能で、その場合は請求期間の時効に注意をしてください。2020年に改正労働基準法によって時効が1年延び、現在は3年となっています。
③退職金
退職金制度がある会社であれば、退職後に退職金を受け取ることができます。もちろん、退職代行を利用して辞めた場合も同様に受け取ることが可能となります。
退職金をもらえるかどうかは、会社の就業規則を確認することで分かります。重要なことは就業規則に退職金についての記載があるか、支払いの条件がどうなっているか、という2点です。
退職代行へ依頼をする前に、勤務先の就業規則などを確認して自分が退職金を受け取ることができるのか、を確認してみてください。
退職代行ニチローもクレカによる分割払いが可能!
- 銀行口座振込
- クレジットカード支払い
労働組合が運営をする退職代行ニチローでは、上記の2つの方法で料金を支払うことが可能です。分割払いをしたい場合は、クレジットカード支払いを選択してください。
退職代行ニチローでは、クレジットカード会社ごとの分割払い・リボ払いが利用可能です。VISAやJCBなど各種幅広いカード会社に対応しているため、手元にあるカードを使うことができて便利でしょう。
また、料金自体も一律25.000円と比較的安価なため、分割払いでもできるだけ料金を抑えたいという方にもぴったりです。
退職代行をクレカの分割払いで利用しよう!
当記事では、退職代行の料金を分割・後払いにする方法や手元にお金がなくても依頼をする手段、退職後にもらえる可能性があるお金などを解説しました。分割払いをしたい場合はクレジットカード利用がおすすめです。
手元にお金がなくて依頼をするのが心配、という方は当記事の内容を参考にして、安心して退職代行を依頼してみてください!