退職代行

退職代行で会社を辞めたら保険証はどうなる?退職手続きや流れを解説!

退職代行サービスを使って仕事を辞めると、即日退職や有給を消化してからそのまま退職するケースが多いですよね。会社を退職する際には健康保険証を返却しなければなりませんが、こういった場合にはどのように返却すればよいのでしょうか。

この記事では退職代行サービスを利用して会社を退職した際の健康保険証の返却方法やタイミング、流れについてご紹介していきます。また併せて健康保険証が手元にない場合に病院に通院した時の治療費や、保険の加入方法をお話します。最後までお読みいただくことで、正しい健康保険証の取り扱い方法が分かります。

退職代行後でも保険証の期限は退職日まで!

退職すると、健康保険証は退職日(労働契約解除の日)までしか有効となりません。

例えば3月31日に退職をした場合には4月1日以降はこれまで使用していた健康保険証が利用できなくなります。

退職してまもないタイミングで病院などに健康保険証を提出すると、これまで通り健康保険証として使えてしまうことがあります。こういった場合には、後日保険協会が負担した治療費を請求されることがあるので、注意しておきましょう。

全国健康保険協会(協会けんぽ)の徳島支部によると、保険資格を失った状態で誤って健康保険証を使ってしまう「無資格受診」が平成29年度の1年間で約630件発生し、その総額は900万円でした。使ってしまった理由は「月末まで使用できると思っていた」や「次の保険証を貰えるまでに仕方なく使った」という誤った認識からです

実際に、Twitterでかえで(@kaede0123)さんは家族全員の保険証の期限が切れていたことを1年半気付かずに過ごされていました。会社を退職すると保険証の返却は必須なので、気を付けるようにしましょう。

いろいろビックリすることだらけだけど、ワタシが一番ビックリしたのは家族全員で期限切れの保険証使ってたこと…

ビビった。有効期限から1年半経ってた(笑)

そして今日から私の生活がガラリと変わりました(涙)←ダンナが在宅勤務スタート

かえで(@kaede0123)さんのTwitterより

健康保険証の期限が切れているのにも関わらず、誤って使用すると負担した医療費(総医療費の7割から9割)が後日請求されることがあるので注意が必要です。

健康保険証は返却が必須!

退職した人や扶養家族の健康保険証は、会社が協会けんぽなどに5日以内に返却しなければなりません。

給与や賞与から控除されている社会保険は、健康保険や厚生年金保険、介護保険の3つの保険が含まれます。この3つの保険料の半額は会社が負担しています。そのため、従業員が退職すると会社は半額を負担しなくても良くなるので、保険料の支払いが行われなくなり、健康保険証が無効になるので返却が必要になるのです。

健康保険証は直接会社に雇用されている労働者だけでなく、扶養家族がいる場合は扶養家族の健康保険証も配布されます。

健康保険や厚生年金保険、介護保険の3つの社会保険は、労働者の代わりに会社が半額負担している。

初めて退職するという方は健康保険証を返却しなければならないことを知らないケースも多く、SBヒューマンキャピタル株式会社が運営するキャリオクの公式Twitterでも健康保険証の返却について発信されています。

▼退職手続きについて 健康保険証や名刺、入館証など 会社から支給されているものの返却と、 年金手帳など受け取るものの確認も忘れずに。 また、仕事の引き継ぎ、退職に関する事務手続きなどは 余裕を持って行いましょう。

キャリオクの公式さんのTwitterより

退職後に返却が必要な他の備品

退職代行サービスの利用の有無に関わらず、会社を退職すると健康保険証以外にも会社の経費で購入した備品や、会社から貸与されている品物を返却しなければなりません。退職後に会社への返却が必要なものや、会社から受け取らなければならないをご紹介します。

会社へ返却するもの
  • 携帯、タブレット、パソコン
  • 社員証、社章
  • 名刺
  • 経費で購入した文具などの備品
  • 制服、作業服
会社から受け取るもの

  • 源泉徴収票
  • 離職票
  • 雇用保険被保険者証(会社が保管している場合)
  • 年金手帳(会社が保管している場合)

会社から貸与されている「携帯、タブレット、パソコン、社員証、社章、名刺、制服」などの備品は退職後、返却しなければなりません。これらを返却しない場合、会社は該当者に実際に被害を被った損害を請求することができます。

会社を退職する際の「退職時に覚えておくべき受取・返却物」については次の記事で詳しくご紹介していますので、本記事と併せてお読みください。

あわせて読みたい

退職代行のその後はどうなる?転職活動や周りへの影響はある?

保険証返却は退職後「郵送返却」でOK

退職代行サービスを利用して会社を退職すると、即日退職や有給休暇を消化して出社せずに退職することが多い傾向にあり、「会社に行かないならどのタイミングで健康保険証を返却すればいいの?」というお問い合わせを頂くことがあります。退職代行を利用して出社せずに退職になった場合の健康保険証を返却方法は郵送返却でOKです。

退職代行サービスを使って会社を退職したキノ爺(@kinoG_ts)さんは、12月8日に起こったパワハラが原因で退職代行サービスを利用しました。翌日の12月9日には会社に行くことなく退職手続きを行い、健康保険証を郵送で返却しています。返却物は郵送で発送することで、会いたくない職場の人間と顔を合わせずに退職できます。

ちなみに私は昨年12月に退職代行使ってみました。

3万円しない程度で「明日からあの会社、人間に合わなくて良い」とというのはとても良かったです。12月8日に酷いパワハラを受けたので、その日の夜10時に、クレカ支払い、必要情報記載後翌日朝9時に電話してもらう様に申し込み。

(LINEで)翌朝9日は会社に行くことなく、代行会社からのテンプレをもとに「委任状」「退職届」「保険証や制服等返却物」の郵送だけやって代行会社に報告して終わり。結構あっけなく辞めれます。労基いって手続きするより楽。

キノ爺(@kinoG_ts)さんのTwitterより

保険証を郵送で発送する際、運送中の事故などで万が一紛失してはいけませんから、追跡番号が付いた発送方法で郵送するのが安心です。日本郵便が提供しているレターパックプラスは、対面でのお届けと受領印または署名が必須なので、返却されていないなどのトラブルになるリスクが低くなるのでオススメです。

離職期間中に健康保険へ加入する3つの方法

健康保険に加入していると、6歳から69歳までの一般・低所得者の患者が負担する医療費は3割負担です。しかし、健康保険証を持ってないと実費になってしまいます。持病などで通院しているケースや怪我や病気で退職してから新しい会社に入社するまでに病院にいく必要がある場合は、どうすればいいのでしょうか。

これは「退職してから再就職までに期間がある」という方と、「手元に保険証はないがすでに再就職している」という方では対応が異なります。退職してから再就職までに期間がある場合、次の3つの選択肢から健康保険の加入が選べます。離職期間が長期間になる方は、いずれかの方法で健康保険に加入しましょう。

  • 任意継続でそのまま保険を利用する
  • 国民健康保険に加入する
  • 家族の健康保険で扶養家族になる

1.任意継続でそのまま保険を利用する

これまで勤めていた会社の在籍期間(被保険者である期間)が2ヶ月以上あった場合、退職した後もこれまでと同じ勤務先の健康保険に加入することができます。この期間は2年間と決まっており、満了を迎えると資格を喪失し、国民健康保険などの保険に加入するという流れなります。

任意継続のメリットは国民健康保険よりも保険料が安くなることが多いことが挙げられます。保険料は退職時の標準月額と、保険加入者全体の標準報酬月額を平均したものを比べて、低い金額に保険料率を掛けた金額をもとに計算されます。そのため、高所得者にとっては保険料がさらに安くなるのがメリットだと言えるでしょう。

しかし安くなると言っても、退職すると会社は保険料を負担してくれなくなるので、保険料は全額支払わなければなりません。

任意継続制度は退職後20日以内に申請する必要があり、一度加入すると再就職や期間の満了などの理由に該当しない限りは解約することができないので注意しましょう。

高村ミチカ@元教員ライター(@yukainamichika)さんによると、任意継続のスケジュール感は次の通りです。

保険証が無事届きました✨

3月末に任意継続の申請

3月31日に保険証を返却

4月15日に、掛金の通知書が届く

16日に銀行でお金を振り込む

23日に保険証が届く怪我や病気になったら、どうしようかと思っていましたが、なんとかなってよかったです😅

#小学校教員 #退職

高村ミチカ@元教員ライター(@yukainamichika)さんのTwitterより

2.国民健康保険に加入する

任意継続でこれまで加入していた保険と同じ保険に入るほかには、国民健康保険に加入するという選択肢もあります。国民健康保険は退職後14日以内に医療保険課又はお近くの市民センターの窓口から申し込みができます。任意継続の保険が満了した後に国民健康保険に加入するという方も多いです。

国民健康保険に加入するメリットは所得が平均値を下回った場合に、自動的に保険料を減額してもらうことができるという点です。しかし逆に所得が平均を上回ってしまった場合には保険料が高くなってしまいます。国民健康保険は基準値と比較して低所得の方にオススメな保険です。

3.家族の健康保険で扶養家族になる

年収が130万円未満(60歳以上は180万円)の場合、家族の扶養に入ることもできます。離職期間が長い方や、収入が130万円以下に抑えて勤務するという方は、家族の健康保険に扶養家族として加入するのが良いでしょう。

そのほかの扶養家族の認定条件は次の通りです。

1.その家族は健康保険法に定める被扶養者の範囲であること。
2.日本国内に住所を有するもの
3.後期高齢者に該当していないこと。
4.被保険者がその家族を扶養せざるを得ない理由があること。
5.被保険者がその家族を経済的に主として扶養している事実があること(=その家族の生活費を主として負担していること)。
6.被保険者には継続的にその家族を養う経済的扶養能力があること。
7.その家族の年収は被保険者の年収の1/2未満であること。
8.その家族の収入は年間130万円未満(60歳以上又は59歳以下の障害年金受給者は年間180万円未満)であること。

三菱電機健康保険組合(被扶養者になれる人/被扶養者の認定基準より)

上記の条件を満たしていれば、基本的に扶養家族として保険に加入できます。(※被扶養者として認められるのは三親等内です。)

新しい保険証の入手までに通院する場合

離職してから転職するまでに期間が発生するケースの健康保険の加入についてお話ししましたが、すぐに再就職する場合で、新しい職場かた保険証を受け取るまでにケガや病気などで通院が必要になった場合にはどうすればよいでしょうか。

「健康保険被保険者資格証明書」を発行してもらう

新しい会社に入社してから保険証が届くまでには1週間から3週間程度かかります。この間に病院などに通院する場合は、「健康保険被保険者資格証明書」を発行してもらって病院に提出しましょう。健康保険被保険者資格証明書は証明日から20日以内が有効期限となり、保険証が手元に到着するまでに保険証の代わりとして使用できます。

健康保険被保険者資格証明書は事業主(会社)または被保険者からの申請に基づいて作成されますので、申請書を提出するか、会社の担当者に伝えて手続きをしてもらいましょう。

全額実費で支払って後日返却を受ける

健康保険被保険者資格証明書がある場合は問題ありませんが、ケガや病気はいつ発症するのは分からないため、証明書の発行申請をしていないということも多いです。健康保険被保険者資格証明書を発行し忘れていた場合はひとまず実費で全額を支払いを行い、保険証を受け取った後で保険者負担分以外を返金してもらうこともできます。

これは新しい職場の入社日以降に通院するケースのみで、保険の加入を行っていない期間は対象外となります。

退職代行後の保険証は期日までの返却が大切!

健康保険証は退職日まで使える権利があります。期限は退職日までなので、退職日が過ぎたら5日以内に速やかに会社に返却を行います。有給の残日数がなく、最終出社日まで出社する場合は手渡しでも構いませんが、有給を消化してその期間に通院する可能性がある場合や、退職代行サービスを利用して会社に出社せずに退職する場合も郵送でOKです。

郵送で発送する場合は到着までに時間がかかりますので、2~3日の余裕を持って発送を行うようにしましょう。保険証は会社が年金事務所や健康保険組合に返却しなければなりませんし、未返却となると新しい健康保険の手続きにも影響する可能性もあります。

退職代行サービスについての詳しい説明も行っていますので、併せてチェックしてみてくださいね。

あわせて読みたい

退職代行の相場金額は?サービスの違いや仕組みを解説!


  

  • おすすめの投稿がありません