2017年ごろから「退職代行」という言葉をよく耳にするようになりました。その言葉の通り、退職代行とは退職手続きの代行をしてくれるサービスです。しかし、言葉を知っていても本当にスムーズに退職できるのか、会社に自ら連絡しなくても良いのか、代行は違法ではないかなど、さまざまな不安を抱えている方は多いことでしょう。
この記事では、当組合が実際に提供している退職サポートを例に挙げ、退職代行サービスの流れを依頼から退職完了まで具体的に解説していきます。退職代行サービスについて知りたい方や利用を検討している方は、ぜひ参考にご覧ください。

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退職代行ニチローを利用した場合の流れ
退職代行の基本的な流れは①ご相談②お申し込み③退職連絡と流れとしては非常にシンプルです。相談者様ご本人が直接企業側とやり取りすることはなく、退職に関するやり取りを委任いただくことで、私たち退職代行ニチローがサポートさせていただきます。
ここでは退職代行ニチローの利用の流れを解説していきます。
- 退職代行ニチローへご相談
- お申込み・決済
- 事前準備
- 退職連絡
- 退職完了報告
- アフターフォロー
①退職代行ニチローへご相談
退職代行ニチローでは、LINE/電話/メールにてご相談を受け付けております。ご相談内容は退職サポートももちろんですが、「労働環境の改善」「リフレッシュ休暇の取得」「ハラスメント問題」「労災認定」などのご相談も受け付けております。労働組合だからこそできるサポートを退職以外でも行っていますので、ぜひともお気軽にご相談くださいませ。
②お申込み・決済
事前相談が終わり、相談者様の退職のゴールが決まったらサポートのお申込みへ進んでいただきます。申し込み方法はこちらが用意したお申込みフォームよりブラウザにて相談者様の情報を記入していただきます。ご入力完了後はお振込み方法とお申込み確認書のご案内を行い、組合加入費28,000円のお振込みになります。
請求書を発行いただいた後、銀行振込もしくはクレジットでのお振込みとなります。同時に組合加入届、委任状などサポートを受けていただくのに必要な書類を入力いただく必要がございます。その後、退職連絡の準備へとお進みいただきます。
③事前準備
お支払い等の確認が済み次第、退職準備に進みます。有給日数がある場合はその利用に関する事項や退職日、退職連絡をする日などの日程調整を行います。即日退職を希望の場合はその日、もしくは翌日でも問題ありません。事前準備が終われば、いよいよ退職連絡へ移ります。
④退職連絡
当組合の担当者が企業側へ退職連絡を行います。事前準備で打ち合わせを行った内容を元に、有給取得や退職日、場合によっては未払い給与などの交渉も行います。一般企業などが行う退職代行とは違い、私たちは労働組合ですので、組合としての立場から各種交渉が可能となっています。
何事もなければ、退職日や退職手続きに関する取り決めを行い、退職完了となります。
⑤退職完了報告
退職完了後は、退職日や退職に関する手続き諸々を相談者様に伝えて、退職届の郵送などの準備を行っていただきます。他に会社からの貸与物などがあれば、一緒に発送をお願いします。書類に不備が無ければ問題無く完了となります。
⑥アフターフォロー
組合は月末に自動脱退とさせていただきますが、 退職完了した後であれば、その後のご相談なども受け付けております。 まだ企業側から連絡が来たり、退職書類の不備、拒否などがあった場合でも丁寧に対応させていただきます。相談者様が最後まで安心して次のステップまで進めるように退職代行ニチローは全力でサポートさせていただきます。
依頼主がやることは3つだけ!
当組合が運営する退職代行ニチロ―を例に、退職代行サービスの依頼から退職完了までの流れをご説明してきました。しかし、流れは理解できたものの「結局依頼主がやることは何?最初の電話だけ?」とお思いになる方もいらっしゃることでしょう。基本的に、退職完了までに依頼主にお願いすることは以下の3つだけです。
退職代行のご依頼
まず第一にお願いすることは、退職代行を依頼したいというご連絡です。依頼するかどうか悩んでいる段階でも構いません。当組合は、退職したくてもできずに悩んでいる労働者の味方です。
労働者が希望通りの退職ができるよう、全力でサポートいたします。退職したいかどうか、退職日の希望はいつか、有給休暇取得を望むかなど、退職時の希望もあわせてご連絡いただけるとスムーズに手続きを進められます。
費用のお支払い
退職ニチローの場合は一律28,000円です。各種クレジットカード、銀行振込での対応が可能で、追加費用はございません。残業代請求や訴訟のご相談など、内容により退職サポート以外の費用が発生する場合は事前にお伝えさせていただきますのでご安心ください。
他の退職代行サービスの中には、正社員とアルバイト・パートで費用が異なったり、追加費用が発生したりする場合もございます。そのため、契約時の規約をしっかりと確認しましょう。
必要な書類のご用意
退職代行サービスでは、退職の意向を会社側にお伝え可能ですが、退職届の代筆はできません。そのため、正式に退職を完了するために必要な書類は依頼主に作成していただきます。
この場合、作成した書類を提出するのに基本的に郵送でお送りいただくので、依頼主が出社する必要はございません。退職届やその他必要書類の情報、逆に会社側から受け取りたい書類などの連絡も責任を持って確認させていただきます。
退職代行サービスが行っていること
退職代行サービスに参入している企業は多数存在します。その中で、運営している会社が一般企業なのか、弁護士なのか、労働組合なのかで行える業務の幅が実は異なるのです。ここではまず、弁護士や労働組合ではない一般企業が代行する退職代行サービスが行っていることを解説していきましょう。
依頼主の退職の意向を会社側に伝える
基本的に主な業務は、電話にて依頼主の退職の意向を会社側に伝えて了承を得る、というものです。早いところでは、LINEで退職代行サービスの利用を相談し、クレジットカード等で即支払い、5分後には会社側へ電話されているというケースも多々あります。
初めの電話の際に会社側に渋られたり残って欲しいと伝言を依頼されたりするケースもありますが、退職は労働者の権利のためほとんどの場合は問題なく了承されます。
退職時に必要な手続きを確認して依頼主をサポート
退職の意向を伝えるだけでなく、退職時に必要な書類や返却する物品などのやり取り内容の確認も行います。依頼主がスムーズに退職を完了するためのサポートを行うのです。
さまざまな退職代行サービスがあるため、中には退職届の書き方サポートや失業保険の申請フォロー、転職先の紹介サポートなど、さまざまなアフターフォローをつけているところもあります。退職代行を利用する予定ではあるものの、次の職場を探す余裕がない場合には、豊富なサポートを受けられる退職代行サービスを選ぶのもおすすめです。
退職代行ニチローだからできること
一般的な退職代行サービスの業務範囲を解説したところで、次に当組合が運営する退職代行ニチロ―ができることを紹介していきましょう。退職代行ニチロ―は、日本労働調査組合という労働組合が運営するサービスです。そのため、他の退職代行サポートよりも一歩踏み込んだサポートができるのが強みです。
労働組合法に沿った信頼できる交渉力
労働組合が運営しているため、労働調査組合法に沿って交渉できるのが最大の利点です。退職代行を依頼する際、会社側に退職の意向と退職時の依頼主の希望を伝えると、稀に有給休暇取得の交渉や未払いの残業代の交渉が発生することがあります。
本来、こうした交渉は弁護士資格を持っている人でなければ対応できません。しかし、労働組合であれば団体交渉権を有しているため交渉が可能なのです。労働組合による交渉は皮弁行為にあたらないため、違法性を心配することはございません。安心して退職サポートをご利用いただけます。
法律の専門家による幅広い柔軟な対応
退職代行ニチロ―では、労働組合のパートナーとして、弁護士、社労士、税理士といった労働に関するスペシャリスト達がみなさんの退職をサポートしています。何事もなくスムーズに退職を完了するのが理想ですが、退職に関連するさまざまな問題が発生することもあります。
また、退職に際してみなさんがいくつもの懸念を抱き、「本当に退職できるのか?」「会社側に訴えられないか?」「出社せずに退職可能なのか?」「引継ぎとかは大丈夫なのだろうか?」など、不安になることもあるでしょう。当組合では、そんなみなさんの退職を労働法のプロと共にサポートさせていただきます。
退職代行ニチローが円満退職をサポート!
退職は労働者が持っている自由な権利です。そのため、本来は誰もが自らの力で円満に退職できるはずなのです。しかし、現在の世の中はそう簡単にはいかないのも事実です。
パワハラやセクハラで働き続けたくないと悩んでいたり、会社都合の理由で退職願を何度も無視されてしまっていたり、残業続きで体調を崩してしまい出社が困難だったりと、辛い状況で悩んでいる労働者を当組合がサポートいたします。
今まで退職の経験がない方も退職代行に疑問を感じている方も、まずはお気軽にご相談ください。退職代行ニチロ―が、労働法のスペシャリストと共に責任を持ってみなさんの円満退職を全力でサポートします。