仕事辞めたい

保育士を辞めたい!辞める時の注意点と資格の活かし方

保育士 辞めたい

保育士のお仕事は、子どもたちを見守りつつこれからの生活の基盤を作る大切なお仕事です。そんな保育士の就労状況は激務なのに低賃金で、辞めてしまう人が多い職業でもあります。

辛くて耐えられない状況なら無理して頑張り続ける必要はありません。保育士としての仕事は子どもたちの心に残っています。この記事では、辞める時に気をつけるべきことや資格を活かして働き方を変える方法をご紹介します。

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保育士を辞めたくなる3つの理由

平成30年度10月時点で、48万人の人が保育士として働いています。保育士の登録者数は約160万人いるので、実際に働いているのは資格保有者の3割程度ということになります。3割の中でも保育士の離職率は約9%で、12人に1人は辞める計算です。

保育士を辞める人の主な理由は三つあります。もし同じような理由で日々悩んでいるのなら、気持ちを整理して一歩踏み出しましょう。

先輩や園長との確執による疲弊

一つめの理由は園内のスタッフと気が合わず、人間関係で悩み疲れてしまうことです。現状保育園という場所は、女性が多く関わり閉鎖的な環境になっています。園長や主任などの、上司個人個人の方針や好き嫌いによって振り回されやすく確執も生まれやすいです。

上司と気が合わなくなってしまい、連絡網外しや仕事を押し付けられたりなどのいじめにも似たような経験をした人もいます。保育士はただでさえ忙しいので、業務を手伝ってもらえなかったり、助け合わないとやりきれないシーンで孤立するとどんな人でも辛くなるのは当たり前です。

このように子どもたちと関わること以外の人間関係に悩み、退職する人は多くいます。

仕事量が多くて辛い

仕事量が多く、勤務時間外の労働が多くて辛くなってしまうことも理由の一つに挙げられます。日中は子どもの相手で他の業務が進まずに、子どもたちが帰った後の時間にたまった仕事をせざるを得なくなるからです。

子どもたちがいる間は安全が最優先であり、目を離せず慌ただしく時間が過ぎていきます。行事の打ち合わせやその準備、壁面装飾の作成など子どもたちがいては日中に行えないものも多く、季節に合わせてこなしていかなければなりません。

他にも日案、週案、月案、児童表、お便りなどの事務作業もあります。なんとか終わらせるには時間外に行ったり、持ち帰って仕事をする必要がでてきます。日々業務に追われ続け満身創痍の状態では、保育士を辞めたくなるのも致し方のないことです。

低賃金に耐えられない

仕事量が多くても毎日必死に頑張っているのに、低い給料ではやりがいがありません。これが三つ目の理由です。厚生労働省が主導で行っている保育士の給与改善措置も、現場レベルでの水準はさほど上がっていないようです。

保育士はいまだにブラックな環境も多く、長時間労働をしても給与に反映されないところもあるようです。保育士はやりがいはとても感じられるお仕事ですが、給与に関しては子どもたちのためと割り切れないほどの落胆を生んでしまいます。

働くならやりがいだけではなく、正当な対価が欲しいと思うのは贅沢なことではありません。

辛い環境に耐え続ける必要はない

どんな仕事でも嫌なことはあります。人が作る環境は一定の人たちにとっては今までもこれからもずっと居心地がいいのです。自分にとって辛い人間関係や職場環境でも居続ける限りは変わらないので、行動しなければずっと同じです。

先輩との関係、長時間労働を当たり前とする風潮が変わることよりも、自分が動いたほうがずっと簡単です。逃げるように感じるかもしれませんが、無理して頑張り続けるより辞めてしまった方が精神的にも肉体的にも楽になり、より健全に働ける職場を見つけられます。

このまま今の状況が続く未来と、少しでも過ごしやすくなる未来があるのなら、どちらを選ぶかは一目瞭然ではないでしょうか。

辞める時に気をつけるべきこと

辞める時に気をつけるポイントがあります。穏便に辞めるための、ちょっとしたポイントなのでぜひ参考にしてください。

辞めるタイミングはイベント後がベスト

保育園を辞めるなら、タイミングはイベント後を選びましょう。保育園のイベントは人手が必要で、忙しいタイミングで抜けられると残った保育士が大変になってしまいます。恨みを買って辞めるよりも、居てくれて助かったと思ってもらったほうが穏便に退職することができます。

区切りがいいのは年度末、運動会、夏休み、発表会などの節目です。大きなイベントではその都度準備が大変です。1人では終わらない業務なので、在籍する保育士みんなで力を合わせて乗り切る方が効率も良いはずです。

終わった直後に辞められるようイベントは誠心誠意やり遂げてから辞めましょう。

退職を伝える相手と伝え方

退職を決意した時、いきなり退職届を園長に出すのはあまり印象が良くありません。園の方針や勤務形態によって様々なルールはあるにしろ、組織としてまずは直属の上司に相談するのがベストです。

保育士は基本的に人が少ないので、引き止められることが多くあります。同僚、子どもたちのために残ってほしいと言われたり、業務内容や給与状況の改善を提案されるかもしれません。

本気で退職する時は、残る意志がないことをはっきり伝えると納得してもらえます。まず直属の上司に、相談という形で退職を切り出してみてください。

子どもたちへの接し方は変えない

辞める時は子どもたちと離れるからと言って優しくしすぎたり、逆に冷たくあたったりしないように気をつけるのもポイントです。辞めるのは大人の都合です。子どもたちの保育園生活はこれからも続いていきます。

子どもたちが保育士の態度に振り回されて困惑しないよう、普段通りの接し方を続けましょう。子どもたちに退職を伝えない園もあるのでしっかり確認が必要です。子どもたちに不安を与えないように注意してください。

引き継ぎ内容はまとめておく

最後のポイントは引き継ぎ内容をまとめておくことです。先生が辞めることで後任の先生が困らないようにする必要があります。担任を持っている保育士や特定の業務を行なっている場合は特に、引き継ぎ内容をきちんとまとめておきましょう。やれることはきちんとやり、「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで退職に向かいましょう。

子どもが好きで選んだ仕事を後悔せずに活かそう

保育士の皆さんは、子どもが好きで保育士を目指したという人が多いと思います。たくさん勉強したりピアノを練習したりして、努力を重ねて念願の保育士になったことでしょう。しかしいざ就職してみると、現状が大変すぎて先が見えなくなってしまい、保育士の仕事自体を嫌いになってしまったかもしれません。

しかし働き方を変えたり、別の場所にすることで大変なだけだった保育士生活は変わります。昔の自分が一生懸命頑張ってせっかく取った国家資格なので、無駄にしては勿体無いです。

少し冷静に自分の環境を客観視できたら、どうして保育士になりたかったか思い出してみてください。やっぱり保育士の仕事が好きだと思ったら、子どもたちの未来を育てる保育士のお仕事に誇りを持って、心安く働ける職場や働き方を探しましょう。

フリー保育士として働く

フリー保育士になると働き方は自由です。辛くて辞めた保育士の仕事でも、働き方を変えると大変なだけではなくなり、やりがいを感じながら勤めることができます。

フリー保育士の需要も多く、企業併設、美容院併設、ベビーシッターや訪問シッター、ヨガクラスのシッターなど様々あります。自身のライフスタイルに合わせた働き方を選べるので、充実した保育士生活が送れるようになるかもしれません。

待遇の違う別の保育園

また保育園で働く意欲があれば、次は条件をよく選んで勤める保育園を選びましょう。保育園によって全く待遇が違うので、自分に合う保育園を吟味して決めれば長く気持ちよく勤めることができます。

元いた保育園を一般的だと感じてしまいやすいですが、別の場所をみるともっと過ごしやすい自分に合った職場があるはずです。自身が元の保育園で残業していた時間帯に外から見てみれば、その保育園の現状が見えるでしょう。働きやすさは選べるので、次の保育園では譲れない条件を決めて吟味してみてください。

辞めても子どもの心に残る仕事

保育士資格を持っていても保育士として働いていない人の中の7割は、時短勤務での復職意向を示しているそうです。働き方さえ違えば、保育士という仕事はやはり魅力的だと言えます。

多忙真っ只中の時はただ大変で毎日辞めたいと思っていたとしても、思い返せば子どもたちと過ごした楽しい時間もあったはずです。保育園を辞めたとしても、子どもたちからすれば大好きな先生として記憶にも残っています。

子どもたちが小学生や中学生になっても保育士を覚えていて、見かけたら声をかけてくれることもあるでしょう。保育士をやっていてよかったと感じる瞬間ではないでしょうか。

少しお仕事から離れて時間を空けてみて、やっぱり子どもが好きだと思うなら別の場所でぜひ復帰してください。保育士という仕事は、昔に夢みたようにやっぱり楽しい仕事でもあるのです。保育士の仕事のいい面も忘れず、今の大変な現状を変えるための一歩を踏み出しましょう。

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