仕事辞めたい

公務員を辞めたい!理由や続けるメリットを解説

公務員 辞めたい

公務員の仕事は安定して絶対に無くなることもなく、社会的保証がしっかりした職業というイメーズがあります。公務員を辞めようとすると、親や友人から引き止められる方がほとんどでしょう。

そのため「公務員を辞めることは悪いことなんじゃないか?」と考えてしまう方も多いと思います。確かに、仕事は辞めない方が良いのですが、続けていく中で、自分が辛かったり、しんどさを感じるようであれば退職も検討すべきです。

この記事では辞めたい気持ちや退職への不安を整理し、辞めるときのポイントもご紹介します。

公務員を辞めたい人の4つの主な理由

公務員を辞めたいと考える理由は、大きく分けると人間関係、仕事内容、やりがいにあります。

どれも働く上でとても大切なことです。あなたも同じ悩みを抱えていませんか。ご自身の悩みが整理されると、自ずとどうすればいいかも見えてきます。

合わない人のいる職場

どんな仕事でも同じことが言えますが「職場で気があわない、意見が違う人」というのはいるものです。公務員であってもそれは変わらず、人間関係は人を悩ませます。

職場に話が合う人がいなかったり、上手く溶け込めずに浮いてしまったり、仲間意識の高い職場であれば認めてもらうまでに時間がかかったりもします。どちらかが折れれば丸く収まるかもしれませんが、気が合わない人同士ではお互いに交われずにずっと平行線をたどることもあります。

公務員では異動希望を出しても、部署異動は決まった時期にしかありません。逃げることもできず、気まずい思いで居続けるのは大変なものです。風通しが悪かったり相談できる人もいないときは、どんどん気持ちが暗くなるばかりです。公務員だからという訳ではないのですが、どんな職場でも合わない人がいて居づらい思いをするのは辞めたくなる原因の一つになります。

市民対応でのストレス

同じ人間関係でも、市民からの相談やクレームは公務員特有のストレスです。市役所の窓口応対の仕事などで市民の要望やクレームを直接受けると、神経をすり減らしストレスを抱えてしまいます。

市役所には様々な人が来て相談をしていきます。なかには公務員に対していいイメージを持っていない人もいて、ひどい物言いであったり配慮のない言い方をする人もいます。

罵声を浴びせられたり嫌味を言われて、いい気分になる人はいません。窓口応対の部署になっても異動はすぐにはできないので、耐えるしかなくなります。市民の相談、クレーム対応はストレスの貯まる本当に大変な業務の一つです。

残業が多くて疲労がたまる

ホワイトでクリーンなイメージのある公務員ですが、残業が多い部署もあります。残業が多ければ疲れて辞めたくなるのも当然です。

特に、イベントが休日にあるので休日も仕事になる市役所の商工観光課、たくさんの職員を管理しなくてはいけない人事課、繁忙期のある税務課、管財課、財政課などは残業が多くなりやすく、疲れてしまっている人は多いでしょう。

公務員は定時で帰りやすいと思われたり、事務ばかりで忙しくないのではと勘違いされやすいです。しかし残業が多い部署も多く、心も体も疲れ果ててしまい辞めたいと考えるようになってしまいます。

やりがいを感じない

公務員の仕事がつまらない、やりがいがないと感じてしまうことが最後の理由です。意欲的でクリエイティブな人に多い悩みで、公務員のやり方が昔から変わりづらく変化がないことが原因です。意欲的に仕事に取り組むタイミングがなく情熱が空回りしやすいので、やる気が急降下してしまいます。ただ同じことをする毎日の繰り返しに嫌気が差す人もいるでしょう。

仕組みも変えづらく風通しが悪いのでモチベーションが上がりづらく、このままでは自分が潰れてしまう!と不安を感じやすくなります。公務員を辞めてもっと自分の力が発揮できる仕事につき、楽しくバリバリ働きたいと考えるのも頷けます。

公務員の魅力的なメリット

辞めたい理由も納得がいく理由でしたが、公務員は憧れられる仕事でもあります。公務員のメリットを4点に絞ってご紹介します。辞めてしまうには惜しいと感じる場合は、公務員をもう少し頑張ってみてもいいかもしれません。

給与や補償が安定している

公務員は補償や給与も安定していて、失業の可能性も低いです。民間企業のような業績によるアップダウンも激しくなく、大幅な減給などの心配も少なく安心できます。

年金払い退職給付や再雇用制度もあるので、生涯に渡って安定して勤めることもできます。公務員でいることで、親や周りに安心を与えるのもこのためです。安定していて将来的な不安も少ないことは、公務員の大きなメリットの一つと言えるでしょう。

福利厚生が充実している

さらに公務員の福利厚生はとても充実しています。手当、休暇、研修、イベント、各種サービス利用、慶弔給付など、公務員が利用できる福利厚生はたくさんあります。もし知らずに利用してこなかったのであればもったいないくらいです。

民間企業でも大手であれば同等の福利厚生がありますが、そんな恵まれた企業は多くはありません。公務員なら地域格差はあるものの、福利厚生に関しても安定して享受できます。利用できる福利厚生が多種多様でお得感があるのも、公務員のメリットです。

社会的信用がある

他にも、公務員は社会的な信用度が高いのもメリットと言えます。公務員のイメージとして周りから見ても安心安定、手堅い職業であると思われているからです。

例えば自宅購入であったり、新しく出会う人がいる場であったりしても、公務員という職業一つで相手は安心し信用してくれます。給与が安定しているのでローンも通りやすいですし、「市民のために働く公務員は優しくていい人」と思われやすいのです。公務員は社会的に信用されている立場なので、相手に好意的に思われることが多くなります。

地域貢献ができる

仕事面では、地域に根ざした目に見えて役立つ仕事ができるというメリットもあります。地方公務員などでは特に市民と近く、直接感謝されるような役に立つ仕事ができます。

民間企業ではBtoBが多く、自分の仕事がどんな風に人に届くか分かりづらいものです。反面、公務員は直接市民と関わる仕事 なので、誰かの役に立ちたいと考える人には適職と言えるでしょう。部署にもよるかもしれませんが、地域貢献や直接人の役に立つ仕事に携わることができるのも公務員のメリットとなります。

嫌な人にはとても辛いデメリット

メリットの多い公務員という職業も、辞めたい人にはデメリットの方が目立つことがあります。客観的に見ても、公務員のデメリットと感じる部分は少なからずあります。

デメリットに感じやすいのは、長く勤めないと給与が上がりづらいことや、残業がないわけではないこと、昔ながらの組織編成で変化のない働き方です。見方によってはメリットにもなり得る部分ですが、苦手な人には公務員らしい特色がデメリットとして映ってしまいます。

長く勤めないと給料が上がりにくい

公務員の仕事は、給与が上がりづらいと感じてしまう場合があります。徐々に給与は上がっているのですが、若いうちはあまりに微差なのでわかりづらいのです。

しかし、それが永く勤める公務員が多い理由の一つでもあります。若いうちに辞めてしまうと損をするような形になってしまうわけです。ただ、他にもデメリットを感じている場合は、給与が上がるまで待てないのも仕方のないことかもしれません。給与をやりがいにモチベーションも上げづらいのでデメリットになります。

残業がないわけではない

客観的にみてもデメリットになり得るのが残業です。公務員になろうと思ったときはクリーンでホワイトな仕事を夢見ていたのに、実際は残業が常態となっている部署も多くあります。

部署の配属は希望通りにならない場合もあるので、不本意ながらも残業せざるを得なくなればやる気はどんどん削がれていきます。クリーンなイメージからのギャップが大きいので、思っていたのと違う!となるのも容易に想像できます。運命を握る配属も選べず残業が多い部署になってしまったら、大変な思いをするのは必定です。

昔ながらの組織編成、考え方で変化がない

働き方も働く人も、昔ながらのやり方から変わりにくいこともデメリットと言えます。昔ながらの年功序列や紙ベースの働き方、永く勤める人が多いので変わらない顔ぶれや考え方、形式的で融通や応用が利かず、新しい風潮が入りづらい特徴があります。形式主義で非能率的な仕事を、お役所仕事と揶揄されるほどです。

ただ、変化がないことは安定と同じ意味です。変化がないことが嫌なひとには合わない職場ですが、安定を求める人にはピッタリ合う理想の職場になります。クリエイティブに新しいことにチャレンジしたい人には向かないのかもしれません。昔から変わらない働き方が続いていることは、メリットとデメリットの両方をはらんでいます。

公務員で培われた能力

公務員は抜きんでて特殊な技能を身につけられる職業ではありません。転職を考えるにあたり、履歴書に書きやすい特化した部分がないので自分には能力がないのだと悲観してしまう人もいます。

しかし、それは過小評価です。難関の公務員試験を通過して公務員になっているだけでも一般教養は十分にあることがわかります。民間企業であっても役に立つ能力は養えているはずです。公務員の能力は特殊ではないかもしれませんが、能力がないわけではないので安心してください。

PCスキルは普通以上

公務員であれば、PC作業は日常業務の範囲内です。紙ベースでの作業もあるにしろPCを日常的に操作し、PC基本操作や事務作業ができていれば問題ありません。

一般教養や適応能力の高さがあればPC作業における順応性も高く、民間企業でも困ることはないでしょう。日常業務内でよく使うOfficeなどのPC基本スキルや事務作業能力は転職にはとても有効となります。

交渉力や傾聴力などのコミュニケーション能力

辛い公務員の窓口対応も、コミュニケーション能力の向上に繋がっています。 市民の話を聞き、解決に導く能力が養えているからです。コミュニケーション能力は生きていく上でとても大切なスキルで、どんな職場でも重宝されます。

資格などには反映できませんが、よく聞きよく考える傾聴力と交渉力が備わったはずです。その能力は面接で伝わるでしょうから心配いりません。

部署により特別スキルも期待

ひとまとめに公務員と言っても、部署によっては特別なスキルが培われている場合もあります。公務員には様々な部署があり、そこで培われた能力が転職に役立つかもしれないからです。

現状広報担当でAdobe作業ができたり、土木で建築系や設計等の能力がある場合は履歴書にも記載できますし転職に大いに役立ちます。部署によっては様々転職に活かせるスキルは身につくので、自分では特殊だと思っていない些細なことでも能力として認知しましょう。

よく考えてから早めに行動しよう

なぜ公務員を辞めたいのか、メリットとデメリットが自分にとってはどちらの割あいが大きいのかが明確になったでしょうか。公務員を続ける場合は問題ありませんが、退職を決めたなら行動には早めにうつりましょう。

なぜなら、転職適齢と公務員特有の制限があるからです。公務員は年齢と共に職位があがり、一定の役職以上になると在職中の求職活動ができません。35歳までの年齢制限がある転職先もありますし、年齢を重ねるごとに公務員のメリットの割合の方が多くもなります。

公務員の考え方が染みつくと、一般企業で順応しづらくもなってしまいます。よく考えた上で転職を決めたら早めに行動にうつすようにしましょう。

辞めるときに気をつけるポイント

退職、転職の際に滞りなく辞めるために気をつけるポイントが4つあります。少なからず迷惑をかけてしまう周りへの配慮と、もらえる金額や公務員の制約を把握すればスムーズに退職しやすくなります。スッキリ退職できるようにポイントを抑えて動きましょう。

おすすめの辞める時期は三つ

辞める時期によっては損得が発生する場合があります。辞める時期で残った職場の人たちへの印象も変わりますし、退職手当、ボーナスの有無、有休の消化日数に違いがでるからです。

職場への印象がいいのは、キリがよく周りへの迷惑を極力抑えられる年度末です。部署異動もある時期なので、目立たずにそっと辞められる時期でもあります。退職手当も一番多くもらえます。

ボーナスを意識するなら5、6月、11、12月の退職がおすすめです。基準日に在職していればボーナスまでもらえることが多いので、基準日の確認をしておく方が的確な日取りを選べます。また、社会保険料が引かれた方がいいのかどうかでも、日にちの検討が必要です。

有休の付与は1月1日の場合や4月1日の場合があり、最大40日にもなります。まとめて有休を取ってから辞めたい、辞めたい月が有休付与月に近い場合は少し考慮するのもいいでしょう。有休をまとめて取って辞めたいときは、休んでしまう前にしっかり引き継ぎをし、跡を濁さず退職するのがベストです。

退職するときに心と体を休ませることも必要ですし、貯金もあった方が安心できます。辞める時期は自分の中でどれを優先するか考えて決めましょう。

職位によっては在籍中に転職活動ができない

転職活動にあたっては特に注意が必要です。公務員法により在職中の転職活動には規制があります。国家公務員法「在職中の求職の規制」と「現職職員による利害関係企業等への求職活動規制」によって、課長補佐級以上の職位にある職員は利害関係のある職種への転職活動が制限されているのです。

公務員は年齢が上がると職位も上がっていきます。退職後すぐに転職したいと考えているときは、自身の職位もしっかり認識して転職活動に取り組みましょう。

引き継ぎは丁寧に用意しておく

退職するときは必ず引き継ぎを用意しましょう。引き継ぎを丁寧にすることで、後任が楽になり業務に支障が出づらくなります。要領よく引き継ぎをすることができれば、早く的確に引き継ぎができて有休消化のしやすくなります。どんな業務内容でも、しっかり引き継ぎは用意するようにしてください。

失業保険には要注意

公務員は失業保険が出ないのが最後の気をつけるポイントです。公務員は雇用保険の対象外なので失業保険が出ません。退職手当は出ますが、勤務年数によっては少ない場合も考えられます。

退職手当と失業保険を比較して失業保険の方が多い場合は、申請すると差額をもらえることもあります。勤続年数が少ない人はチェックしておきましょう。公務員は失業保険が出ないというのは盲点になりやすいので、頭のスミに置いておいてください。

不安を一つずつ潰して後悔のない選択をしよう

今の仕事の何に悩んでいて辞めたいと感じているのかを見極めれば、退職の後悔を無くせます。公務員というメリットの多い仕事を退職することに不安がある限り、決断力は鈍ります。たとえ無理に決めても辞めなきゃよかったと後悔や未練を残すことになってしまいます。

自分の気持ちを掘り下げて、本当に辞めたいのかもう一度しっかり考えてみてください。よく考えて決めた結論なら後悔しない選択ができるはずです。不安を一つずつ解消して、後悔のない選択をしてください。