会社と家の往復だけ、毎日残業、複雑な職場の人間関係など、この世から明るいニュースが消えてしまったのかと思えるほど、暗く疲れた日々を過ごしていませんか。
眠っても疲れが取れない、気持ちも休まらない生活を続けていると体を壊してしまいます。疲れループから抜け出せなくなる前に、自分を変えてみましょう!気持ちからでも体からでも、行動を起こすことで何らかの良い作用を感じることができるはずです。
こちらの記事では、仕事に疲れた日々を変える対処方法をご紹介します。ご自身が試しやすいものからぜひトライしてみてください。

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仕事で疲れ果ててしまう主な原因
まずはあなたを疲れさせている原因を突き止めましょう。仕事をするというのは、他者と関わり時間に気を配り体を酷使しています。疲れないはずはありませんが、趣味や好きなことにも心が動かなくなるほど疲れてしまうのでは、人生を楽しめません。原因がわかることで、あなたの疲れによく効く対処方法がきっと見つかります。
職場の人間関係による心労疲れ
職場の人間関係や空気によって、疲れが増してしまうことがあります。良好な時はそれほどではありませんが、不穏な空気では気を遣いすぎて疲れてしまうからです。
たとえばいつも機嫌が悪い人がいる、自分や周りを怒鳴る人がいる、話が噛み合わずに言いたいことが伝わらない人がいる、など小さな不協和音でも心は疲れていきます。雑談もできないようなピリピリした空気ではコミュニケーションも取りづらく、仕事もやりづらくなってしまうでしょう。
実務自体は疲れるものではなくても人間関係で心に澱が溜まっていけば、疲れもどっと感じるものです。
重労働、超過勤務などの身体的疲れ
心労以外に肉体的な疲れもあります。体力にはそれぞれ限界があるので、心労よりも目に見えて疲れを感じやすいです。
人間は、よく寝てよく食べなければパワーはでません。あまりに疲れてしまうと食欲が落ちたり寝ても体が回復しないなどの、疲れのループから抜け出せなくなります。
さらに気持ちが後ろ向きになると免疫や体力も落ちやすくなり、さらに体が重だるくなってしまいます。気持ちにも体にも休むくせをつけなければ、疲れのループからは逃れられません。そのままでは体力がもたなくなって倒れたり病気になってしまう、なんてことも考えられます。
金銭面で余裕がないと不安で心が疲れる
お金がないという不安が、疲れを増強することもあります。日々の支払いに困ったり将来的な不安を抱えていると、気持ちが安定せずに疲れてしまうのです。
気持ちを切り替えたくても、遊ぶのも楽しむのも美味しいものを食べるのにもお金は必要です。先立つものがなければリフレッシュもできず、我慢ばかりの毎日になります。
頑張って働いているのに余裕がない生活のままだと、将来への不安も増して疲れと不安で押しつぶされてしまいそうになるでしょう。お金に余裕がない状態はネガティブになりやすく、疲れが増してしまう要因です。
自身に合わない仕事によるストレス
上手くやれない自分へのストレスも心を疲れさせます。得意ではない仕事ははかどらないので時間もかかり体力もなくなりますし、上手くできないことで心も疲れてしまいます。
上手くやれない自分に対してさらに自信がなくなり、気持ちは不安定でやる気もなくなっていくでしょう。気持ちが後ろ向きになれば疲れのループにはまっていきます。 やり慣れない、得意でないことは心と体を酷使するので疲れが倍増してしまうのです。
疲れて自分が壊れてしまう前にできること
疲れすぎると、自分でなんとかしようという気持ちがなくなってしまいます。
疲れを取りたいと思う気持ちがある段階で、なんらかのアクションを起こしてみましょう。退職や転職などの大きな決断をする前に、自分自身で立て直せるかもしれません。
リフレッシュして気持ちを切り替える
疲れを吹き飛ばすには、仕事を忘れて気持ちを切り替える必要があります。ずっと仕事のことを考えて答えが見出せないと、体を休めても気が休まらず疲れが取れなくなり気持ちが塞いでしまいます。
慢性的に疲れている人や、疲れやすい人は休みの日でも仕事のことを考えてしまったり、失敗したことに気持ちを持っていかれていませんか。現状何もできないなら気持ちを切り替えて今を生きることが大切です。意図的にでも気持ちを切り替えて、疲れループから抜け出しましょう。
体を動かすと頭も体もスッキリする
運動は、頭と体をリフレッシュできます。体を動かすことで体は程よく疲れ、ぐっすり眠れます。よい睡眠は頭と体を休ませることにつながるので、朝スッキリと気持ちよく起き疲れが取れやすいです。
散歩でもいいですし、得意であればランニングでもいいです。頭をからっぽにできる運動がおすすめです。運動中も頭が仕事から離れられますし、汗をかけば気分もスッキリします。ほどよく動くことが頭と体を休めることにつながり、リフレッシュとなります。
規則正しく生活する
規則正しく生きることも、心と体が元気になります。規則正しい生活は自律神経が整うので、気持ちが安定しやすくなるからです。
お日様と共に起きてお日様が落ちたら眠るという生活を心がけます。体を休めるつもりで寝過ぎたり、欲を叶えるつもりで食べ過ぎたりすると返って健康を損なってしまうので、あくまでも規則正しくです。規則正しく生活して自分の体が過ごしやすいリズムを取り戻し、気持ちに元気と余裕を作りましょう。
読書をする
頭から仕事を引き離すには、読書もおすすめです。読書は思考を本のなかの世界につれて行ってくれるので、強制的に頭から仕事を追い出せます。
ずっと仕事のことを考えていては疲れは増すばかりです。読書の世界観に浸れば、視野が狭くなった仕事モードを解放でき、自分を客観的に見つめなおすこともできます。読書で仕事モードから切り替えて、頭と気持ちを自由にしてあげれば疲れも少しずつほぐれていきます。
仕事を休む
毎日残業でリフレッシュする時間も取れないという人は、強制的にでも休むことで気持ちを切り替える時間を作りましょう。仕事から頭を切り離すには、仕事から離れるのが一番です。
東洋医学では、疲れが取れないのは「未病」と言って病気になる直前の状態といいます。放っておくと大きな病気につながる可能性があるのです。健康を保ち仕事を続けていくためにも、心と体を休ませる時間が必要です。毎日忙しくリフレッシュする時間も取れない人は特に、一日でも仕事を休んで何もしなくていい追われない時間を作りましょう。
休職も視野に入れる
気力も体力ももうギリギリだと感じる人は、単発の休みではなく休職も視野に入れてください。勤続年数に合わせてリフレッシュ休暇がある会社もありますし、身体的に異常をきたしているような状態では無理は禁物です。
診断書をもらって休職し、まずは自分の健康を確保しましょう。未病の状態で休めれば回復できますし、既に疲れが取れないほど追い詰められている環境では鬱になっている可能性もあります。
働くためには心身の健康が必須です。そのためには気持ちの面でも体力的にも休息が必要なのです。一般的には4日以上休む時は診断書が必要になります。会社の規定等も確認し、まずは診断書をもらうために病院に相談しに行きましょう。
休職にはならなくても、体を休めやすくなるような薬で解決することもあります。会社の休職規則を確認したら、心療内科などに相談だけでも行ってみてください。
今の仕事を辞める時のポイント
自分ではどうにもできないような疲れる環境の場合は、退職もひとつの選択肢です。生き方や働き方は今あるものがすべてではありません。
しかし、あなたの体はひとつです。疲れすぎて健康を害してしまえば取り返しがつかなくなってしまいます。
自分の人生に責任を持つ
自分以外のみんなも頑張っているのだから、逃げては周りに迷惑がかかってしまうと辞められない人がいます。そのままではなかなか退職できません。退職する時の気持ちのポイントは、自分の人生に責任を持つということです。
会社はあなたがいなくても回ります。代わりの人はたくさんいるからです。周りへの迷惑を考えると踏み出しづらくなってしまいますが、周りの人はあなたの人生に責任はもてません。言い出す勇気一つで、環境は変えられます。未来の自分のために、退職を言い出す勇気を奮い立たせましょう。
退職の意思をハッキリと伝える
心身ともに疲れやすく追い込まれてしまう人は、周りのことを考えられる優しい人が多いです。辞める時に引き止められると断りきれない、という人も多いでしょう。引き止められて困ってしまう人は、自身の未来への展望と意思の固さをしっかり伝えてください。
曖昧な態度ではずるずると引き止められてしまうからです。はっきりしない後ろ向きな理由なら引き止めやすく、会社の待遇を理由にすると改良の提案をして引き止めようとされます。
しかし、改良が実行されるかはわかりませんし、ただ退職を引き延ばされるだけで疲れた体に鞭を打ち続ける結果になります。退職するときは、前向きな理由できっぱりと退職の意思の固さを表すことがポイントです。
次の仕事を選ぶポイント
次の職場では疲れ切った大人にならないように、仕事を厳選しましょう。自分が楽しめる仕事や、プライベートな時間を大切にできる仕事など、基準をハッキリさせると選びやすくなります。
自己分析して自身に向いた仕事を選ぶ
適職診断などで自己分析をして、自分に合う仕事を探しましょう。合わない仕事を選ぶと、またストレスがかかり疲れる生活を繰り返すことになるからです。やりたい仕事もおすすめです。やる気がみなぎる仕事であれば、多少の疲れは吹き飛ばせます。
転職先を選ぶ指針としては、やりがいとやりやすさのバランスが大切です。適性のあるやりやすい仕事を選べば、次の仕事でのストレスはきっと減らせます。自分に合うやりやすい仕事を選びましょう。
ライフワークバランスを重視する
他にも、ライフワークバランスを選ぶ基準に取り入れるのもおすすめです。また働きすぎては、疲れてしまって同じことの繰り返しです。
やりたい仕事ややりやすい仕事であり、働き方にも重点を置いて仕事を探してみてください。自分の理想のライフスタイルに沿う仕事がきっとあるはずです。プライベートも楽しみつつ、休む時間もきちんと作れる仕事を見つけましょう。
金銭面に悩みがある人の退職は鬼門
退職や転職が向かない場合もあります。お金がないことがストレスになる人にとっては、退職はベストな選択とはならないかもしれません。退職すると今まで入ってきていたお金は一時的にも入らなくなり、転職後も増えるとは限らないからです。
お金に余裕がないことにストレスを感じる人は、転職ではなく副業を始めてみるのがおすすめです。副業をすることで今の仕事が全てではないと気付けば、仕事に対する気持ちも少し楽になります。
副業で利益が出てからでも退職は遅くありません。入ってくるお金も途切れないので安心です。お金に余裕がないことがストレスになる人は、退職ではなく疲れすぎずに働く方法を模索しましょう。
疲れるライフスタイルを変える方法
ビジネスコンサルタント大前研一さんの「人が変わる三原則」をご存じでしょうか。大前さんは、自分を変えるために三つの起点があるとしています。仕事で疲れて、生気のない今の人生を変えるのは自分自身です。疲れるライフスタイルの根っこから変われる方法をご紹介します。
時間の使い方を変える
一つ目は時間の配分を変えることです。朝仕事にいき、夜帰ってきて眠るだけの今の生活のままでは、疲れが取れるどころかさらに疲れていくだけです。今のまま働くとしても、退職や転職をするとしても、時間の使い方は自分の意思で変えられます。
早起きをする生活にシフトしたり、早く寝るように心がけたり、お風呂に長く入ったりなど、リフレッシュにもつながる時間配分に変えていきましょう。今のまま働くとしても、時間の使い方や配分を変えることに意識を置いてみてください。
付き合う人を変える
二つ目は付き合う人を変えることです。家と会社の往復のみでは、会う人は会社と家族に限定されてしまいます。今までとは違う人に出会うことで、別の考え方や視点を手に入れることもできます。
まずはコンビニに寄ってみたり、公園を散歩してみたり、今までと違う人に出会えそうな場所に行ってみましょう。関わる人が変われば趣味の幅が広がったり、リフレッシュにもつながります。家族や会社の人以外との接点を作ってみてください。
住む場所を変える
最後は住む場所を変えるなどして心機一転することです。新しい場所というのは知らない情報ばかりで刺激的です。転職なら引っ越しもあり得るかもしれませんが、引っ越しはお金もかかるので現実的ではない人も多いでしょう。
もっとささいなことでかまいません。出社する道をいつもとは変える、時間を変える、家の模様替えをするなどでも、新鮮な気持ちを味わえます。できる範囲でいいので、心機一転して気持ちを切り替えられる方法を試してみてください。
疲れる日々から抜け出そう
疲れた日々から抜け出す対処法をいくつかご紹介しました。今までと同じことを繰り返していたらこのまま疲れていく未来しかありません。疲れすぎていると思考も十分に働かず、全てが億劫になり動き出すこともできなくなってしまいます。
まずは簡単にやれることからやってみてください。疲れによって視野が狭くなっているときは外に出て少し歩くだけでも違ってきます。負の疲れループにはまってしまうと疲れはどんどん乗算されていきます。なんとかしたいと思った今こそ、なんでもいいので行動を起こしてみてください。