職場の人間関係が上手くいかない、と悩んでいる方はどうすれば上手くいくのか、を知りたいですよね。職場の人間関係を良好にするには、相手を変えるのではなく自分の行動を変える必要があります!
当記事では、職場の人間関係が良好になる方法やトラブルの対処法、失敗しない転職のコツなどを解説します。この記事を最後まで読んでいただくことで、職場の人間関係の悩みを改善することができますよ。

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職場の人間関係が良好になる方法
簡単にできて、人間関係が良好になるコツを5つ解説します。現在人間関係に悩んでいる方も、そうではない方にもおすすめの方法です。どれも取り組みやすいものなので、ぜひ明日からやってみてください。
- 相手の長所を見つける
- 笑顔で挨拶をする
- 適度な距離感を保つ
- 他人はコントロールできないと知る
- アサーションを学ぶ
①相手の長所を見つける
苦手な相手や好きではない相手でも、長所を見つけることで意外な一面を発見し好意的に見ることができるようになります。口うるさい上司だけど仕事ができる、不愛想な同僚だけど約束や締め切りは必ず守る、などです。
ネガティブな感情を抱いていると、表情や接し方から相手にも自然に伝わってしまいます。また、相手の良い所を見つけると、こちらの気持ちも楽になります。
どんな人にも必ず1つは長所があるので、ぜひ探してみてください。どうしても見つからない場合は、短所を長所に言い換えるという方法もあります。下記に言い換えリストを用意したので参考にしてください。
短所 | 長所 |
---|---|
他人に厳しい | 向上心がある |
主体性がない | 協調性が高い |
短気 | 素直で感情表現が豊か |
生意気 | 自分を持っている |
せっかち | 仕事が早い |
おせっかい | 面倒見が良い |
なれなれしい | 親しみのある態度 |
ネガティブ | 感受性が豊かで細かい所に気が付く |
②笑顔で挨拶をする
笑顔で挨拶をすることによって、毎日良いコミュニケーションを取ることができます。苦手だなと思う相手にも挨拶であれば、日常の中で自然とできるコミュニケ―ションなので気楽にチャレンジできます。
また、笑顔で挨拶をすることで相手はあなたから好かれている、と感じることでしょう。自分の好意が伝われば、好意には好意で返したくなる「好意の返報性」の効果も期待できます。
「好意の返報性とは」
人から何かを受けたときに、お返しをしないといけないと思う返報性の原理の1つ。好意を受けると好意で返さないといけない(お返しをしないといけない)という心理になる。
③適切な距離感を保つ
職場の人間関係は近すぎると問題が起きるため、適切な距離感を保つことも大切です。もしも相手から急に無視をされたとしても、元々ドライな関係ならそれほど気にならずに仕事ができます。
親密な関係だとショックも大きくなり仕事に集中できなくなるでしょう。職場には友達作りではなく仕事をしに行っているという意識が大切です。しかし、一切雑談をしない、というのは距離感が遠すぎます。
適切な距離感で雑談を楽しむことも、職場の雰囲気を良くするためには重要です。そんな時におすすめの雑談の話題は「木戸に立てかけし衣食住」です。それぞれの頭文字は、職場での雑談にぴったりの内容になっています。
「木戸に立てかけし衣食住」の11の会話のテーマの中でも、「気候・ニュース・天気・仕事・食事」の5つのテーマは距離感が近くなりすぎないためおすすめの話題です。
木(き) | 気候・季節 |
戸(と) | 道楽・趣味 |
に | ニュース |
立(た) | 旅 |
て | 天気 |
か | 家族 |
け | 健康 |
し | 仕事 |
衣(い) | ファッション |
食(しょく) | 食事・食べ物 |
住(じゅう) | 住宅・住まい |
④他人はコントロールできないと知る
他人の気持ちをコントロールすることは不可能、ということを知ることが大切です。自分の行動から相手がどんな反応を返してきても、それは相手の問題だと思えるため人間関係が楽になります。
例えば、職場で不機嫌な人がいると、気になって仕方が無いという人がいます。しかし、不機嫌な人を改善しようと思うよりも、イライラしているのはあの人の勝手だ、と思い自分と割り切るようにしましょう。
他人はコントロールできないと知る方法として、アドラー心理学の課題の分離の考え方が分かりやすいです。何か問題が起きたときに、その問題の責任を負うのは「自分」か「相手」か、相手であれば踏み込まないという考えです。
【アドラー心理学とは】
アルフレッド・アドラーが創始した心理学。日本では岸見一郎・古賀史健著書の「嫌われる勇気」が話題になり有名になった。
⑤アサーションを学ぶ
自分のコミュニケーション能力が低いと感じていれば、アサーションを学ぶことも有効な手段です。特に自分の意思を我慢してしまい、上手に相手に伝えることができないタイプの人に向いています。
アサーショントレーニングを行うことで、アサーションを身に付けることができます。アサーショントレーニングはセミナーや本などで学ぶことができます。
アサーションに関連する本はたくさん出版されているため、図書館などにも置いてあります。まずは身近な本からアサーションやアサーショントレーニングを学んでみてください。
【アサーションとは】
相手を尊重しながらも、自分の意見もしっかりと伝えるコミュニケーションスキル。
よくある職場での人間関係トラブルの対処法
よくある職場での人間関係トラブルの対処法について、5つ解説をします。どれも職場で起こりがちなトラブルなので、ぜひ参考にしてください。
①職場で孤立をしてしまったら…
- 孤立した原因を突き止める
- 孤立の原因を改善する
- 居心地の良い過ごし方を考える
職場で孤立をしてしまったら、まずは孤立をした原因を突き止めましょう。人間関係のトラブル、遅刻などの問題行為、身だしなみの問題、嫉妬など理不尽な理由、など原因は様々です。
何となくでも孤立の原因が分かれば、改善するために行動をしましょう。原因を特定できずにいくつか浮かぶ場合は、1つ1つ改善をしていきます。
孤立の原因を特定し、自分なりに改善をしても孤立状態が終わらないこともあります。そのときは、孤立すれば自分の時間が取れるというポジティブな面を理解し、居心地の良い過ごし方を考えてみましょう。
②女性特有のトラブルに巻き込まれたら…
- 悪口には参加しない
- 必要最低限の接触にする
- 上司など第三者に相談をする
女性が多い職場では、女性グループに無視をされる、陰口を言われるなど女性特有のトラブルに巻き込まれることがあります。まず女性グループで行われる悪口大会には絶対に参加しないようにしてください。
また、トラブル後は必要最低限の接触を意識して付き合うようにしてみましょう。挨拶や業務上必要な連絡事項のみの会話であれば、相手から嫌な態度を取られてもそれほど気にならなくなります。
しかし、相手によっては仕事で必要なことも無視をする、など業務に影響が出るような態度を取ることがあります。仕事に影響があれば迷わず上司などの第三者に相談をするようにしてください。我慢する必要はありません。
③上司とどうしても合わないときは…
- あわない上司との接触を減らす
- 仕事で成果を上げる
- 異動できないか相談をする
上司が怒りっぽくて苦手、など上司があわないときは、まずは接触を減らすことを試みてください。上司との接触そのものを減らすことでストレスもぐっと減ります。
また、仕事に集中をして成果を上げることで、上司から嫌なことを言われることも減ります。どうしても上司といるのが苦痛な場合は、人事部の担当などに相談をして異動ができないかを相談してみてください。
④自分だけ待遇が悪いと感じたら…
- 本当に自分だけなのか、客観的に判断をする
- 不満に思うのではなく行動をする
自分だけ業務内容が多い、叱咤される機会が多いなど待遇が悪いと感じたときは、本当に自分だけなのかを客観的に判断をしましょう。ノートなどに自分や周囲の状況を書き出すと判断の材料になります。
不満な気持ちでいるのではなく、改善できないか行動しましょう。例えば、他の人よりも業務が多い場合は、仕事ができる人だと思われています。まずは上手に仕事を断り、減らすことから始めてください。
⑤職場の人に嫌われてしまったら…
- 嫌われていることを気にしない
- 今まで通り挨拶は変わらず行う
- 職場で働く理由を考える
職場の人から嫌われると会社に行くだけで辛くなります。そんなときはまずは嫌われていること自体を気にしないようにしてください。相手が勝手にあなたのことを嫌っているだけです。
また、相手が態度を変えるとこちら側も態度を変えたくなりますが、今まで通りの態度を変えずに挨拶は行うようにしてください。その他のコミュニケーションは業務上に必要なものだけで十分です。
最後に、その職場で働く理由を考えてみてください。例えば家から近い、給料が高い、仕事が好きなど理由は様々です。その職場で得るものが多ければそのまま働き続け、こだわる理由がないと思えば転職もいいでしょう。
職場の人間関係が限界!失敗しない転職のコツは?
職場の人間関係が限界になった後で、転職をする場合の失敗しないためのコツを2つ解説します。次は人間関係が良好な職場に行きたい、と思っている方は参考にしてください。
- 転職後も人間関係の問題はあると知る
- できるだけトラブルが少ない職場を選ぶ
①転職後も人間関係の問題はあると知る
転職後も人間関係の構築が必要になるため、問題は起こりうるということを知ることが大切です。つまり、転職をしても、人間関係のトラブルが無縁な職場は存在しません。
しかし、転職すれば1から関係を築くことができるため、人間関係のトラブルに悩んでいた人も関係をリセットして新しく始めることができます。次は上手くいくように、当記事の「人間関係が良好になる方法」などを意識することが大切です。
②できるだけトラブルが少ない職場を選ぶ
人間関係の問題はどんな職場でも起こりますが、トラブルが少ない職場も存在します。人間関係が原因で転職をする場合、次の職場ではできるだけ人間関係のトラブルが少ない職場を選ぶことが大切です。
反対に人間関係のトラブルが起きやすい職場も存在します。そのため、どんな職場を選んでも人間関係に変わりはない、という考えで給料や立地だけで選ぶのは危険です。
人間関係のトラブルが少ない職場の特徴
人間関係のトラブルが少ない職場には、3つ特徴があります。転職活動の際に、この特徴がある職場を選ぶことで、トラブルが起こりにくい会社へ転職ができます。給料や業務内容も大切ですが、この3つの特徴に当てはまる会社を探してみてください。
- 離職率が低い
- 社員の年齢層に偏りがない
- 相談しやすい仕組みがある
①離職率が低い
離職率が低い会社は働きやすく人が辞めていないことを表すため、離職率が低い会社は人間関係のトラブルが少ない傾向にあります。
厚生労働省の調べである「2019年(令和元年)雇用動向調査結果の概要」によると、離職率は15.6%となります。これよりも数値が低い場合は、平均よりも離職率が低いということになるので参考にしてください。
離職率についてはHPや求人票で開示をしている会社やそうではない会社があります。開示されていない場合は、ハローワークや転職エージェントの担当者に聞いてみましょう。
②社員の年齢層に偏りがない
社員の年齢が若い人ばかり、もしくはベテランばかりという会社ではなく、年齢がバラバラの会社は人が辞めずに適度に働きやすいことが分かります。
反対に若い人ばかりでベテランが全くいない会社は、設立年数が新しい会社や特殊な業種以外は要注意です。その職場で長く働いている人がほとんどいない会社は、人間関係のトラブルも起こりやすい職場の可能性があります。
③相談しやすい仕組みがある
月に1回面談の機会がある、など日頃から上司などに相談がしやすい仕組みがある会社は、人間関係のトラブルが起きにくい環境です。
何か人間関係のトラブルに巻き込まれそうになっても早めに相談をすることができるため、もめる前に対処することが期待できます。また、相談しやすい仕組みがある会社は、下の人の意見を聞き入れようとする社風があるため働きやすいでしょう。
職場の良好な人間関係は自分の行動がカギになる!
当記事では、職場の人間関係が良好になる方法やトラブルの対処法、失敗しない転職のコツなどを解説しました。職場で良好な人間関係を築くためには、自分の行動がカギとなります!
職場の人間関係を改善したい方は、ぜひ当記事の内容を参考に取り組みやすいものから行動をしてみてください。もし、限界で転職を考えているのであれば、人間関係のトラブルが少ない職場を探してみましょう。